農業における国際協調を実現するために 2
食料の安全保障という原則は理解できますし、必要でもあるでしょう。
しかし、それは国内の食料自給という方法によらなくとも十分に達成可能であるし、むしろその方が望ましいでしょう。
・・・たとえば二国間協定、国際的備蓄、潜在的生産力の保持などです。
こうした議論は現にガットの場でアメリカが、日本の主張を逆手にとって展開しているところです。
ごく単純化していえば、日本の食料の安全はアメリカが保障するという主張であり、そのためには食料価格高騰時の輸出国の輸出制限に関するガット規定を廃止してもいいとさえいい出しています。
とするならば、こうした主張をわたしたちは一体どう考えるべきでしょうか。
仮に以上のようになれば、日本の食料供給は完全にアメリカの外交政策・農業政策の傘の下におかれ、それによって一定の制約を受けることになります。